SXSW2008 #2- 2008年3月12日
2日目
全然眠れなかった・・・。3時間ほどで目が覚めて、まだ真っ暗の空を寝転んだままずっと見ていた。だけどさすがに見飽きて、ずっと携帯のテトリスをしたりしていた。(もちろん愛ちゃんの寝顔も相当見たぜ、ふふふ)
そうこうしているうちに朝になって、みんな起き出したのでやったー、と思い起きた。けど、足下がふらふらだー。(二日酔いか?)エイミーが用意してくれていた(エイミーは仕事へ行った)、サンドイッチの材料でみんなのサンドイッチを作って、食べた。今回の旅は、toddleメンバーに加え、モールスもリリースしている、7epの斉藤さんと、+/-などもリリースしている、アンドレコードの畠山さんも、仕事がてら、toddleのライブのお手伝いをして頂けると言う事で、同行している。あと、エイミーお家からは遠いけど、toddleのレーベル、ディスクユニオンの古賀さんもアメリカへ来ていた。
この日は、ショーン(絵描きさんで、大学で絵の先生もしている)のお家の庭に建っている、アトリエで練習させてもらう事になっている。アンプ等をエイミーにも借りて(エイミーも音楽をやっている)いざショーンのお家へ。と、その前に、SXSWのアーティストチェックインをしに、ダウンタウンのコンベンションセンターに行った。見覚えのあるお店や、通り、なんだか、懐かしくなってくる!!そして、人が多い!!手続きを済ませて、ここで畠山さんと斉藤さんとは一旦別れて(二人はライブを見にいった)練習へ向かう途中、お腹が空いたのでみんなでブリトーを買った。メニューを眺めるが、うーん。英語だしよく分かんない!一番惹かれたのは、ベジタリアンブリトーだった。ちょっとお腹もそんなに空いてないし、アメリカにはベジタリアンのメニューがたくさんあって、結構好きなのでそれにした。お姉さんが目の前で、作ってくれるんだけど、具を自分で決めるので、お姉さんに、これは?これは?と聞かれるものすべてに、イエス、と答えていたらとんでもなくでーーーっかいブリトーができた。ライク ア エアーズロック!まるでエアーズロックみたいにでかい!!よく考えると、僕は、これ嫌いじゃない?食べれる?って聞かれてるんだと思ったら、これも入れる?って聞かれてたんだ!ってことに気が付いた。でっかいコーラも頼んで、ショーンのお家に行った。(メキシコが近いので、ブリトーとか、タコスが多いのよ!)用意をしつつ、食べたら、ちょー美味しかった!ブリトーに肉なんていらない!なんでもかんでもイエスって言って良かった!ははは。
アトリエに入ると、ショーンの描いた絵が何枚もあって、描きかけの絵もあって、凄く興味深くてまじまじと見た。(アイコンが写真をアップしてくれると思うけど)凄い!何みたいな絵とか、なかなか言えないんだけど、画家の絵を近くで見たー!って思った。まさに美術品。遠くで見ると、大理石みたいなんだよ。こんな、素敵な絵がある前で練習とは、贅沢だー!と思いつつ、練習開始。白い壁、高ーいところに丸い窓。外には背の高い木が見える。いい眺め〜!ボーカルマイクもアンプにさして、小さいアンプでも、ガンガン音が回る中、練習した。本当に、いいところだったー。お家も、ものすごーく広くて、素敵なお家だったー!!
ところで、外にガンガン音が漏れてるんですけど!!隣のお家もすぐそこにあるし。大丈夫なんでしょうかー???さすが、アメリカ。パーティーの国だけあって、昼間なら、OKらしい。といいつつ7時まで約4時間ほどみっちり練習した。近所のみなさま、すみませんでした。そして、ショーン、本当にありがとう。(実は、10X15センチほどの絵が、壁に、絵の具を乾かす為にかけてあったんだけど、練習中、振動で落ちて、ひとつ、めちゃくちゃになってしまった!本当にすみませんでした!!でも、笑顔でいいよいいよと、言ってくれていた。なんていい人なんだー!)
練習を終えて、家に帰る途中もう暗くなる寸前、見通しのいい道を走っていると西の空が、びっくりする程、嘘みたいに赤かった。最初、雲にネオンが反射してるのか?と思ったけど、田舎なのでそんなはずはない。誰かの話に聞いた事がある。。メキシコの夕日が燃える様に赤かった話を。僕も見ちゃった!本当に、真っ赤だった。これを観れただけでも、今回此処に来てきて本当に良かったと思った。いい景色、大好き。
家に着いて、いったん楽器をおろして、ダウンタウンにライブを見にいった。この日(12日)から、SXSWはライブ三昧だ!みんな、それぞれ、好きなライブを見にバラバラに。僕とアイコンは、野外にある会場でREMがあるので、行ってみた!しかし、人が長蛇の列を作っていて、入れなかった!まだ1時間以上出番までにあるのにー!なので、あきらめて、これまた野外にテントがはってある会場に、レモンヘッズを見にいった。出番まではまだ1時間ほどあるので、すんなり入れた。江崎君も合流して、はじっこでビールを飲みながら出番をまっていた。会場内のすみっこには、売る用の大量のビールが無防備におかれていた。これって、取っても誰も気が付かないよなー。なんて思ってたら、酔っぱらった長髪の白人さんが本当にビールを5本ぐらいとって、見ていた僕達に、何もみてないよね?といいつつ笑って去っていった。ははは。そうこうしてるうちに、、レモンヘッズが始まった。
実はレモンヘッズって、あんまり聴いた事無い。高校生の頃よく聴いていたと言うアイコンが、おおー!!と興奮する横で、アイコンのデジカメを借りて写真を撮りまくった。(写真OKなの)ライブは凄くかっこよかった。本当にかっこいいバンド見ちゃったーって、思いました。
そうしているうちに、終演の時間がそれぞれの会場で近付き、みんな何となく合流して、メインストリートにあるコンビニで食べ物を買って、お家に帰った。どこへいくのも車でしか行けなくて、ウッチーはいつも運転があるので外では飲むのを我慢していた。それでも何も文句は言わなかった。・・・なんていい人なんだ・・。
みんなは、マルちゃんのカップラーメンを買っていた。(味もパッケージもアメリカ仕様で売ってるの)僕は、そんなにお腹空いてなかったので、真っピンクの、ストロベリーチーズマフィンを買った。(エイミーが見て、スケアリー!って言ってた)お腹が空いたっていうアイコンと江崎君と斉藤さんに、卵焼き入りのサンドイッチを作ってあげた。喜んでもらえて、僕も嬉しかった。
この時僕は、次の日に起こる長いバンド人生の中で、最悪な出来事が起こる事を、知るわけ無く、人にいい事をしたぞーなんて、たかがサンドイッチを作ったくらいで嬉しくなって旅の疲れを紛らしていた。小さいな〜!僕って!ぐっすん。