posted:2008.01.26 (Sat) 02:25
btb曲作り#1
外は、今年一番の冷え込みを見せる中、北海道の男たちは入ってくるなりジャンバーを脱ぎ捨て、Tシャツだ!スタジオ内長袖禁止だ!(僕は、パーカー着てるよ)
そう今日はbloodthirsty butchersの練習だった。ただいま曲を作っている。そこで繰り広げられる北海道の不器用な男たちによるやり取りに私はいつも、口を挟むべきか否か迷うのである。
スタジオに入り、セッティングして、なんとなくパラパラとイモリヤさんや僕がギターを弾いていると、スタジオ内に入ってきたリーダーが、ハッと、それいいねー!どうやってるの?と、1フレーズしか無いようなものに、肉や骨を作って1曲にしてゆく。最近は、このパターンで何曲かできている。がしかし、ちゃんとアレンジ含め、個々のからみ含め、曲ができるまでは大変な作業である。
今日なんて、ドラムのパターンがどうもイメージと違ったのかリーダーが、いつもなら”そんなんじゃ全然ない”とか、まるで、明日のテストの範囲は、全部。みたいな、これは?違う。これは?違う。じゃあどんなんならいいの?そんなのわからない。えー!?と、いうようなスタンスなのに、今日は珍しく、”そんなんじゃなくて、なんか、シェラックみたいな・・”と、ぼそっと言った。私は、おお、珍しい、イメージを具体的に伝えるなんて・・、と感心した。これは、いつも漠然と、ダメ、とばっかり言っているリーダーの優しさなのか?と思った。しかーし!それを聞いた小松さんは、”え?こんな感じですか?こんな感じですか?”と、シェラックっぽいフレーズと叩きだした。いやいや、何となくのイメージなんだから・・。”いや、わかんないけど、ここだよ、ここ”と、リーダーは頭を指差した。(それもよく分からないが・・)”実際シェラックとかってあんまり聞いた事無いんですけど、こんなんですよね?”と、またフレーズを叩く。(確認してどうする!?)すれ違う会話。イモリヤさんと私は、始まったと言わんばかりに黙っている。完全に投げっぱなしの拾いあわないキャッチボールは続いた。結局最後は、リーダーがドラムを叩き”これどう?よくない?”と、フレーズを提案した。そして小松さんが、こんなですか?と叩くと”上手すぎる。もっとへたくそな感じがいい”と、リーダー。・・・どうしたらいいんだー!
リーダーの提案したフレーズで、強弱をあまりつけずに叩いて、バンドで合わせてやってみた。なかなか、曲の雰囲気にあってきた。しかーし!何度か合わせるうちに、・・・おやおや、小松さん?わざとか無意識なのかは不明だが、だんだんリーダーの提案したフレーズに色がついて、別物になり、完全にいつもの小松節になってきた。・・・小松さん。やっぱり小松さんは小松さんなんだ。愛すべき男、小松さん!!
この曲をこういう風にしたいという、着陸地点が、違う方を向いてるかもしれない・・・と、思う私でありました。(もちろん、結果かっこいいならそれでも大OK)
北海道の不器用な男たちは21年目からもずっとこんな調子で続いてゆく。
バンドって、楽しいなー。
toddleも、曲をつくっているよ。こちらは、上記とはまた違い、あのテレビ見たー?なんておしゃべりでケタケタ笑い、あ、もう時間。なんて調子だ。一応、僕がリーダーだけど、80%くらいは、ああいいんじゃない、かっこいいよー。とかしか言わない。平和主義なので。ははは。だってみんないい仕事してくれるんだよー!!
本当に、こんな素敵なバンド2つもやらせてもらって、おら、幸せもんだー!
ひさ子 |comment:8
おもしろい〜! 風景がリアルに目にうかぶようだよ。
toddleもひさしぶりに新曲作れてうれしい。仕事しながらずーっと聴いてる。コーラスも考えようっと!
チャコちゃんはスーパーリーダーだよ!
アイ (2008.01.26 Sat 06:39)